介護とロボット~時代の流れに思うこと~
そんな大げさなものではないが、たくさんのことが日々進化し、ついこの間までは未知の、夢のような話が今日には実現している。
その一つがロボット。‘ロボット大国日本’ということはよく聞く。ニュースや新聞で見るだけでもその進歩たるやスゴイ。ついこの間2足歩行のロボットが完成したとかペット型ロボットが家庭に等の話をしていたと思ったら、それからの新しいロボット技術はもっと進んでいるらしい。
介護業界でもロボットが介護をする時代が来るかも?といわれているが、最近のニュース等で知る限り、様々な形でそんな未来はもうとっくに来ているようだ。
身に着けることで、自分の力以上に威力を発揮し、数kgを持ち上げる感覚で、数十㎏を持ち上げることができるパワーアシスト機器の研究開発も躍進的に進んでいる。車いすもコンピューター機能を搭載し、危険物を回避したり、介護者が横に並んで操作できるものも実用化されてきている。そして、癒してくれたり、会話をしてくれたりするセラピー的要素のあるロボットも認知症に効果が期待できるようだ。
介護の仕事に携わる方々から聞くのが腰痛の悩み。身体介護をしている中で、どうしても一番負担が来てしまう。身体介護技術も進んでいるが、とっさのときや状態によってやはり負担はかかってしまう。
そんな時に助けになるアシスト機器があれば、介護の現場で働く方々や介護に携わる方々の負担は大きく軽減できる。もし、車いすがもっと便利になったら、筋力が衰えても、自分で車いすを使えるようになったら。外出の機会も増えるかもしれない。認知症や寝たきりのリスクは少なくなるかもしれない。そして癒しを与えてくれるロボットが身近にあって、認知症の発症リスクの軽減や進行を少しでもおくらせられたら。
介護保険がスタートした当時には考えられないようなことが十数年の間で大きく変わってきている。その頃はロボットに介護する日が来るかもしれない。と、あまりいい意味ではとらえられていなかったと思う。
でも、現在はロボットに介護されるのではなく、ロボットという人間の英知が介護を支えるツールとして、活用され始めていると思う。
ロボットが人のパートナーになる日もそう遠くないかもしれない。その時、どんなことを思うのだろうか。
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