家族との距離感

公開日: : 最終更新日:2015/10/02 お知らせ, コラム, 介護者の心

  家族だから仲がよくて当然。家族だから助け合って当然と思っている方も多いのではないでしょうか?

でも。一概に同じではない場合もある。仲がいいと思っていても、それぞれに思っていることは違っていたり、保ちたい距離感が違っていてたり。

0b5c36ff41184dcb039d4d48d585dbc9_m

 そして、絶妙なバランスで保たれていた家族関係はちょっとしたことでバランスを崩してしまうこともあります。誰かに介護が必要になったとか、一緒に暮らす状況になったとか、亡くなったとか等。

 家族は血のつながりもあり、それまでの歴史があります。それでも、その分憎しみやストレスの原因になることもあるようです。

 最近では、実は家族の関係やあり方に悩んでいるといったことも話題になっていますが、成長し、それぞれの価値観があり、そして老いていくというなかで、様々に関係が変わっていくことは当然のことです。

 どんな関係なのかはきっと本人同士でさえも認識していないのでは。そんな中で誰かが介護が必要になったり、生活を別にすることで、関係性が変わってしまったということもよく聞く話です。

 一緒に暮らしていた親子が、父親が病気で療養生活が必要になり、長期に療養できる施設に入所。母親との2人暮らしになって数カ月で、足音が聞こえることさえも苦痛になり、過呼吸をおこすなどの身体的症状を訴えて家を出てしまったという娘の事例もあります。

 また、一人っ子だったので、親子の仲もよく、休日には一緒に出掛けていたのに、父親が急な病気で亡くなってしまったとたんに、母と娘の関係がうまくいかなくなってしまい互いにどのように接していいのかわからないという相談も。

 

 まさか、と思うかもしれませんが、当事者が一番驚いていて、親に申し訳ないと考えてしまい、無理して心身共に疲れて、病気になってしまうことにもつながります。

家族と仲がよくても距離感や関係性をしっかりと保てることはとても大切です。もし、適度な関係性や距離をつかめなくなってしまったら、まずは距離を保つこと、必要であれば別居するなど物理的に距離をとることが必要な時もあります。

 こういう事態の時、周りは無責任に子供に対し薄情だとか、無責任だとか、攻めてしまいますが、こじれすぎるよりは、お互いを思いやれる距離を保てる関係を目指した方がいいと思います。

関連記事

ケアする人にもケアを!  

  このたびの台風の影響で被害にあわれた皆様に謹んでお見舞いを申し上げます。 &

記事を読む

本年もよろしくお願いいたします

旧年中は大変お世話になりました。 本年も引き続き、変わらぬご愛顧をいただきますようよろしくお願

記事を読む

父介護:2005年秋から2014年春

2014年4月下旬、父は長い在宅での介護の末、享年80歳で永眠いたしました。4月の上旬の入院

記事を読む

大家さんの高齢化

  ‘衣・食・住’ どれも大切なものであるが、安心した暮らしをおくるうえで大切なの

記事を読む

【doppo】にコラムが掲載されました!

ウェブマガジン【doppo】にコラムが掲載されました! 介護が終わって考えること | ひと

記事を読む

介護保険はどんな制度なのか? 

【介護保険の仕組み】 介護保険とは、社会全体で「介護」を支えていくために平成12年4月に「介護保険制

記事を読む

親の老い 自分の老い

 自分が今の親の年齢になった時、自分はどのような晩年をどのように過ごしたいのか、考えたことはあり

記事を読む

【介護のほんね】に第2回寄稿文(中編)掲載されています

父の介護を10年間。私のカイゴ回顧録 ~父親の介護。会社の休みはどう取ったらいいの? 掲載され

記事を読む

もしかして認知症?

   親の様子がおかしい? 最近人の名前が出てこなかったり、同じことを何度も聞いた

記事を読む

10年後の介護…。

 有識者らでつくる民間研究機関「日本創成会議」(座長・増田寛也元総務相)は4日、今後10年で東京

記事を読む

お問い合わせ
PAGE TOP ↑