転ばぬ先の杖

 高齢になると数ミリの段差で躓いたり、思うように足が運べなかったりと、家の中でも外出先でも転倒は大きな問題となります。

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 街中を歩いていてもものすごい小さな歩幅で歩いていたり、あちらこちらにつかまりながら一生懸命歩いている姿を見かけることがよくあります。

 ご本人にとっては急にそうなったわけでもないので、それがきっと普通のことなのかもしれませんが、はたから見ていると危なっかしくて手をお貸しした方がいいかしら?と悩むことも多くあります。

杖に早めになれること 

 杖を突くのは面倒くさい、大変、握力が足りない等、つかない理由はいろいろあるとは思いますが、もし、歩行に心配があったり、持病や怪我などで不安があるようなら、杖を用いて歩行をすることも選択肢では。

 杖を使うのであれば早めに慣れておくことも大切です。

元気な人から見れば当たり前なことですが、杖を突き、片足を出して歩行を運ぶのは工夫もいるし、周りのことへも気を配らなければなりません。

 

 それでも、よろけてしまった時、躓きそうになったとき等支えになります。その支えがなく、転倒し、骨折や怪我をするということは高齢者にとっては日常のリスクとして考えておかなければならないことです。

見かけた方は 

杖を突いていると見かければよけようと思ったり、一歩下がったり、何もしなくてもぶつからないように意識はしていると思います。電車で杖を突いている方がいれば、松葉杖を利用の方と一緒で席を譲る目安になるのも事実です。

 

父の場合

高齢者は年々頑固になります。

我が父もよく転倒したり、よろけたりしていたので杖の利用を進めたのですが、とうとう日常の利用には至りませんでした。

 父の場合は3つの理由が挙げられると思います。

〇みっともない

〇杖を突いての歩行がうまくいかない。

〇本人が杖の必要性を理解できない

 

 まず、どうしても格好をつけたがる。

恰好をつけることが生きているすべてのような人で、晩年はさらに磨きがかかっていました(苦笑)。

ずっと同じ洋服を着たまま、ということはなく、その面はよかったのですが、出かけるとなると洋服選びで納得するのにえらく時間がかかったりしました。

 そんな中、おしゃれな杖を探しても、難癖をつけて利用しようとしませんでした。

 

 もしかしたら病気による脳の萎縮や機能の低下が原因かとも思いますが、それを差し引いてもわが父。何とも運動神経か、脳の伝達が悪いのか、杖を突いて歩行をすると杖を歩行の邪魔になるところに出すのです。

 これではかえって転ぶと思い、2本杖の利用を進めましたが恰好悪い、と利用は全くしませんでした。

 

 家族・ケアマネージャー・訪問看護師・担当医師・リハビリ担当者等と、杖の必要性やリハビリの提案を何度も話しても、杖を使う利便性も必要性も理解には及びませんでした。

 

 父の場合は転倒による大きな事故は起きませんでしたし、幸い大きなけがをすることはありませんでしたが、転倒は寝たきりになるリスクが大きいので気を付けておきたいことです。

 頑固になる前に、寝たきりになる前に、大きなリスクを避けるためにも杖は一つの便利なもの。れません。自分以外の方への配慮のためにも杖を考えてみては。18be8a30f13d7a812d3b70d1ec8e6fd7_m

転ばぬ先の杖 

よく転ぶようになった。

歩行が心配

等の話が出たら杖を突きながら歩行する必要があるサインかもしれません。 

 

 『転ばぬ先の杖』

よく言ったものですが、家族としては転ばないと利用に至らないもどかしさをどうしたものかと。

親の老いとの付き合い方の難しさです。

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